退け際?
世の中には自分の力では如何ともし難いものがあります。
人間1人で生きている訳ではないので当然なのですが。
大相撲九州場所での一人横綱、稀勢の里関が休場になってしまいました。
巷では潔い決断を促す声も高いのですが、ご本人は来場所でもう一度チャンスをもらいたいとしています。
潔い幕引き、横綱であればそれは他人からではなく、自己判断で行うべきという理屈があるようです。
これまで血のにじむような努力で積み上げてきた横綱の地位。
例えは違いますが、資格試験でなかなか結果が出ないことと何か近いような印象を受けます。
何度も何度も人知れず努力を重ね、それでも惜しいところで結果が出ない。
止めてしまうのはいつでもできるのですが、それではこれまで積み上げてきた努力が本当に報われない。だから退け際を判断するのは本当に難しいです。
稀勢の里関も、ここで引いてしまったら育ててくれた親方、応援してくれた方々、なによりも自分自身に対して許せない、諦められない気持ちなのかも知れません。(私などに想像もできないのに失礼なことですが)
とにかく諦めなければ結果はついてくるはず、と私は信じたい思いです。
是非とも来場所で生まれ変わった稀勢の里関の取組みを楽しみにしています。