社労士Nのブログ

雪国生まれ、都会育ちの社会保険労務士です。非開業のため実務はできませんが、労働紛争解決人を先ず目指しています。。「せっかく。やるなら楽しく」をモットーとした日々(?)のことを綴りたい。

私の学習の振り返り その2

前回の続きです。

 

平成30年も2月頃に入る頃には徐々に本格的な学習を再開していました。

ただ、本当に徐々に、、でした。週の学習時間も15時間未満だったと思います。

(今考えてもよく受かったな、というレベルです、、。)

 

3年目の学習ツールを振り返ってみたいと思います。

まずは基本テキストはユーキャンでした。これとTACのものと悩みましたが、カラフルすぎるものは直感で違うかなと感じました。本当に本屋に行くたびに相当な時間をかけて選びまくって、最後はネットショッピングのポイントで買いました。(書店さんごめんなさい。。)

2018年版 U-CANの社労士 速習レッスン (ユーキャンの資格試験シリーズ)

2018年版 U-CANの社労士 速習レッスン (ユーキャンの資格試験シリーズ)

 

 このテキストは、労働科目、社会保険科目、一般常識科目の3つに分かれますので、とても重宝しました。

なにせ前年の猛省から、基本書とトコトン付き合うことを決めていましたので、いつもいつもカバンには3つに分けたどれか1つは入っていた感じです。

この年は、とにかくまとめ本には頼らず、基本書自体を読み込み、書き込み、付箋をつけて、それ自体を自分のまとめ本に仕上げる勢いでボロボロになるまで使いました。

どのような論点がテキストのどの辺に書いてあるか、何ページあたりの右ページ上の方、くらいまで頭に染み込ませるくらいまで仕上げていたと思います。

 

次に過去問演習ですが、社労士試験に限らず、資格試験には過去問演習は常道。ということで、過去問集は前年の直前期にお世話になった辰巳法律研究所の佐藤としみ先生のものにしました。佐藤先生の講義は耳触りも良くて、本当は講義を受講したかったのですが、すでに時期的に遅すぎましたね。

社労士過去10年分問題集〈1〉労働法編〈2018年合格〉

社労士過去10年分問題集〈1〉労働法編〈2018年合格〉

 

 過去問集は通常10年分で、なかには7年分のものもありますけど、やっぱり10年はしっかりやった方がいいと思います。(ただ、11年前、12年前,或いはそれ以前の問題から本試験が出るなんてこともあるみたいなので、そこは割り切りでしょうね。)

 

佐藤先生の過去問集は解説も簡潔で分かりやすかったです。もちろんTACやiDE塾のものでも十分ですが、気に入ったものを買いましょう。(値段もほぼ同じですね。)

 

よく過去問などやってもあまり意味はない、本試験での過去問出題率は3割以下だ、などという指摘もあるようなのですが、来る日も来る日も過去問を解き直し続けていくと本当に力が付いてくるのが分かりました。

前年までももちろん過去問演習はしていましたが、この年は回数を格段に増やしました。3周4周は当たり前で、最終的には科目による濃淡はありましたが、10回転くらいした科目もありました。

 

同じ問題を何度も解くことの意味はしっかり考えなければなりませんが、私は4回転目くらいまでは正解だったものでも、再度取り組んで、なぜ⭕️なのか、なぜ❌なのかを、解説に線を引きながら確認しました。

5度目くらいからは、自信のないもの、正誤が不安定なもの、何度やっても間違うものだけに絞りました。こうして繰り返していっても最後の最後まで間違う問題が残ります。そうした問題は確実に弱点ですから、最後の1週間にすべて見直しを行いました。

 

この他の教材としては、スクールに通っていませんでしたので、ペースメーカーと情報収集のために、社労士Vを必要に応じて購入し、過去問以外の新作問題や法改正情報の補強に利用しました。社労士Vは30年度から無料動画付きになりましたので、基本事項の再理解のために、ネットで講義動画は全て視聴しました。

 

このように朝に夕に学習を続けて、もっともピークの月が5月でしたが、月の学習時間は120時間くらいだったと思います。これは決して多い水準ではないと思いますが、自分にとってこの5月期のふんばりが実力の安定につながったんだと今では思います。

 

私は6月下旬に海外転勤になってしまったので、各種スクールが行う模擬試験を一切受験できませんでした。

その代わりに、市販の直前模擬試験をほぼ全種類購入して、6月、7月、8月は、2週間に1度くらいのペースで、土日のどちらかを利用して自己模擬試験としていました。

 

6月は引越もあったりして、学習時間は一気に半分以下に激減してしまいましたが、5月期の知識の蓄積があったのか、こうして取り組み続けた模擬問題では常に択一50点超という点数を確保することができていました。

ただこの時点では、会場模擬試験ではないし、緊張感もなく1人で解いている模擬試験と本試験とではたぶん違うだろうなと考えていて、あまり安心はできていませんでした。

購入した模擬試験は次のようなものです。

2018本試験をあてる TAC直前予想 社労士

2018本試験をあてる TAC直前予想 社労士

 
社労士V 平成30年度社会保険労務士試験[解説付]完全模擬問題

社労士V 平成30年度社会保険労務士試験[解説付]完全模擬問題

 
みんなが欲しかった!  社労士の直前予想模試 2018年度 (みんなが欲しかった! シリーズ)

みんなが欲しかった! 社労士の直前予想模試 2018年度 (みんなが欲しかった! シリーズ)

 

 

8月の直前期には、前年あの「ベトナム」を当てたiDE塾の「白書・統計ゼミ」を兄に協力してもらって発送してもらい、毎日井出先生の心地よい講義を聴いて仕上げとしました。

 

学習再開が2月頃、そして直前の6月、7月には転勤のため大幅に学習時間が減少したにも関わらず、本試験で選択、択一ともに8割の正解を得ることができたのは、ひとえに飽きるほど、気持ち悪くなるほど過去問を繰り返したからだと今でも思います。

 

思えば2年ほど前に、大原の模擬試験で50点台を叩き出した知人に、なぜそんなに取れるのかを尋ねたとき、「過去問を繰り返しただけですよ」と言われたことの真意が今は身にしみて分かります。

 

社労士試験は改正もあり、決して過去問からの出題は全く多くありませんが、過去問で培った基本的な知識を脳内に染み込ませることで、本試験の半分以上は正誤判断に辿り着ける力は身に付く筈です。

 

過去問、テキスト、過去問、テキスト、・・・と延々と続けるという、愚直な努力がこの社労士試験にはどうしても必要なのだと思います。